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歯周病から糖尿病や心臓病を引き起こす口内細菌バイオフィルムの恐怖とは?

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(掲載日:2013年2月15日)

30歳以上の約80%が持っているという歯周病。

その歯周病の原因は、歯茎の周りに付着するバイオフィルムという細菌の塊(かたまり)です。

歯周病を放置すると、歯を失うばかりか、糖尿病や心臓病などの重大な病気を引き起こす恐れがあるのをご存知ですか?

歯周病の主な症状である歯茎の炎症は、歯と歯肉の間に溜まったバイオフィルムから排出される毒素によって起こります。

これは歯周病の初期段階で、このまま放置すると、バイオフィルムが歯周ポケットを形成し、歯を支えている骨を破壊して歯が抜けたり、歯石や口臭の原因となったりします。

さらに、バイオフィルムが歯周ポケットから血流中に入り込むと、以下のような全身疾患の原因となる可能性があるのです。

 

<動脈硬化・細菌性心内膜炎>

最近の研究で、微生物感染が動脈硬化の引き金となることがわかっており、バイオフィルムが心臓冠状動脈からも発見されています。

<誤嚥性肺炎>

バイオフィルムが唾液に混入し気道内で増殖すると、高齢者に多い誤嚥性肺炎を引き起こします。

<糖尿病・肥満>

バイオフィルムが脂肪細胞に影響し糖質の取り込みを阻害すると、糖尿病や肥満になります。

また、低体重児妊婦の場合であれば、早産や低体重児出産の原因となることがあります。

 

以上の点から、歯周病の予防・治療には、日々の念入りな歯磨きと、口内を常に清潔に保つ習慣作りが必要となることがおわかりいただけると思います。

歯ブラシのみならず歯間ブラシやデンタルフロスも活用し、それに加え、定期的に歯科医院で歯石を取ってもらうことをお勧めします。

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