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「おやじ臭」の成分として特定された「ジアセチル」とは?

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男性用の化粧品を開発している株式会社マンダムが、加齢臭いわゆる「おやじ臭」と呼ばれる30代〜40代の中年男性に特有な臭いの成分を特定したことを発表しました(11月18日)。

おやじ臭の成分として特定されたのは「ジアセチル」という有機化合物です。

 

ジアセチルは、頭皮などに存在するブドウ球菌が頭部からの汗を分解する際に生成され、廃油、バター、チーズなどに例えられる香りが特徴です。

ジアセチルはバター・チーズ風味のスナック菓子には香料として不可欠な存在ですが、日本酒・ビール・ワインなどのアルコール類の製造過程では、あってはならない異臭として扱われています。

ジアセチルの臭いの強さは、なんと酢の約120倍で、微量でも臭いが広がりやすいのが特徴です。

 

マンダム社は、この臭いが20代特有の汗臭や50代以降の加齢臭とは異なることに着目し、臭気判定士と協力して中年男性の頭部や枕から臭いの成分を抽出して分析していました。

ジアセチルの発生量は、40歳を中心に多くなり、40歳までは年齢が上がるにつれて増加することも同時にわかりました。

 

「ジアセチル」の発生を抑制するためには、フラボノイドを多く含んだ植物エキスが有効であるとされているため、マンダム社は、今後ケイヒやカンゾウなどの数種のフラボノイドを多く含んだシャンプーなどを中年男性向けに開発していく予定です。

11月20日には、マンダムの「ルシード」シリーズが、おやじ臭に着目したデオドラントスプレー、シャンプー、ボディウォッシュを開発したことを発表しました。これらの加齢臭対策商品の販売開始は、2014年2月となっています。

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